研究概要 |
(1)ヒト正常ケラチノサイトを培養し、抗CD9,抗CD53,抗CD81,抗CD82抗体を加えて、ケラチノサイトの接着、あるいは遊走に及ぼす影響を検討したが、抗体無添加のものと比較して有意差は認められなかった。 (2)コラーゲンゲル包埋培養法により線維芽細胞とケラチノサイトを培養し、空気に液面をさらして三次元培養を行い、多層化及び角化した表皮においてテトラスパンファミリーの発現を検討した所、CD9,CD81,CD82は表皮全層に発現がみられ、CD53は有機層上層に発現が認められた.これは手術により採取した皮膚と同じ所見であった。CD53はケラチノサイトの分化に関与している可能性が示唆されるので、RT-PCR及びin situ hybridization法を用いて分子レベルでのCD53の発現を現在検討中である。
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