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1997 年度 実績報告書

抗原提供能と接着分子の発現調節

研究課題

研究課題/領域番号 09770619
研究機関山梨医科大学

研究代表者

川村 龍吉  山梨医科大学, 医学部, 助手 (70262657)

キーワードランゲルハンス細胞 / CD80 / CD86 / HSA / CD40
研究概要

(目的)ランゲルハンス細胞(LC)による抗原特異的T細胞の活性化にはLC上のCD80/CD86、HSAおよびCD40が重要であることが明らかになりつつある。今回我々はこれらの分子の機能的役割の相異と相互関係について検討した。
(方法)C3Hマウスの表皮細胞浮遊液よりLCを単離し、この培養系に異系のナイーブT細胞あるいは抗CD40抗体を加え、CD40刺激によるCD80、CD86およびHSAの発現量の変化をフローサイトメトリーにて解析した。またLCを抗原提示細胞として用いたアロ抗原特異的なナイーブT細胞の増殖を測定し、この系にCD40あるいはCD40Lに対する抗体を加えて各分子の機能的役割を比較検討し、さらにCD80、CD86およびHSAに対する抗体を加え、これらの共刺激シグナルとCD40/CD40Lを介したシグナルの相互関係を比較検討した。
(結果および考察)培養LC上のCD80、CD86、HSAは異系T細胞との培養系および抗CD40抗体によるCD40刺激によりその発現量に有意な増強を認めた。またLCによるアロ抗原特異的なナイーブT細胞の増殖は、抗CD40L抗体により抑制され、この系に抗CD40抗体を加えることによりこの抑制の回復を認めたことよりT細胞上のCD40LからLC上のCD40へのシグナルがLCの抗原提示能に重要な役割を果たしていると考えられた。抗CD40L抗体によりCD40/CD40Lシグナルを阻害した系におけるLCの抗原提示能はCD80、CD86、HSAに対する抗体の添加によってさらに抑制されたことより、ナイーブT細胞のprimingにおけるこれらの分子の重要性が示唆された。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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