• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

皮膚病変形成に及ぼすIL-7の影響について検討

研究課題

研究課題/領域番号 09770658
研究機関帝京大学

研究代表者

八坂 なみ  帝京大学, 医学部, 助手 (00220129)

キーワードIL-7 / IL-7 Framsgemc mou2e / T.細胞 / Thyt^+ dendritic ehidesmalul
研究概要

IL-7はB細胞、T細胞に対して分化増殖に関与すると考えられている。IL-7の機能、特にT細胞に対する機能を検討する目的でIL-7transgenic mouseの皮膚病変検討を行った。IL-7transgenic miceのあるものは約20週頃より、脱毛、紅斑を伴った高度な皮膚炎を発症し、皮膚炎発症後、短期間で死にいたった。健常部、脱毛斑部、皮膚炎部と脱毛部の境界部、皮膚炎部の皮膚を採取して、組織学的に検討をおこなった。健常皮膚では表皮と毛のう周囲に少数の細胞浸潤を認め、病変がすすむにつれ、細胞浸潤は増加し、徐々に毛のうは破壊され、皮膚炎部では真皮全層にわたる稠密な細胞浸潤を認め、また、角層下にcutaneous T cell lym phoma等に認められるポートリエの微小膿瘍に類似したmicroabcessが形成された。免疫蛍光染色では表皮内にThy-1^+陽性細胞、γδTCR陽性細胞、CD3陽性細胞、αβTCR陽性細胞を多数認め、一部に、Vγ3陽性細胞、Vδ4陽性細胞も認めた。また、真皮の稠密な浸潤細胞の大部分はThy-1^+陽性、γδTCR陽性、CD3陽性細胞であった。一部、αβTCR陽性、Vγ2陽性,Vγ3陽性,Vδ4陽性を示すものも認められ多様な細胞浸潤であった。これらの結果からIL-7は皮膚でのT細胞増殖さらに皮膚炎の形成に強く関与していると考えられた。これまで、IL-7は腸管粘膜T細胞の増殖やdendritic epiderm al T cellsの増殖に関与していることが認められており、我々の結果はIL-7が皮膚のT細胞に対して増殖を促進し、さらに皮膚炎の形成に関与することを示した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nakamura k et al: "Increased numbers of CD68 antigen positive dendri epidermal-cells and up-regulation of CLA (cutaneous Lymphocyte-Associated Antigen) expression on these cells in various skin diseases" Jounrel of Desmatulnsical Science. 18. 170-180 (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi