追尾用マイクロコイル内蔵生検針の開発 ポリプロピレン性の外径(直径)1.6-2mmの内筒と外筒を備えた穿刺針を開発し、ファントム(ゼリー)内で毎秒10回以上の位置更新が可能であることを確認した。 追尾用マイクロコイル内蔵カテーテルの開発 ポリウレタンおよびナイロンのチューブを用い、先端に銅線のコイル(20-40巻き)を内蔵した5-7Fのカテーテルを製作し、MR trackingの動作を確認した。 追尾システム ハードウエア・ソフトウエアの検討 上記のマイクロコイル内蔵生検針、カテーテルを用いてファントムで追尾システムの実際の能力を検討した。ファントム内のターゲットや血管を模した分枝にactive MR trackingガイドで導入することができた。コイル内に100倍希釈程度のGd-キレート剤を入れておくとマイクロコイルからの信号が増加し、安定したtrackingが得られた。 ファントム実験による追尾システムの精度 実際のコイルの位置と、画面上に表示される位置との整合性を検討した。コイルが非常に長い場合、コイル内にMR信号を出すものが少ない場合にはtrackingが安定しないが、通常の条件では安定したtrackingが得られた。 動物実験による追尾システムの検討 全麻下イヌ肝内での穿刺針、血管内でのカテーテルの追尾が可能であった。目的の部位への導入も可能であった。しかし、穿刺針・カテーテルの硬度、生体でのtrackingの安定性はさらに検討を要すると思われた。
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