追尾用デバイスの開発: 継続 前年度に開発したデバイスの追尾の確実性の向上と、臨床応用のためのデバイスのバリエーション、滅菌法、安全性の確認を行った。 追尾システムの検討: 継続 臨床応用を前提とした実験により、システムの安定性、操作性の向上と、オペレーターのトレーニングを行った。 追尾用コイル内蔵カテーテルの臨床応用 腹部血管造影と検査中のCT撮影を必要とする肝癌患者2名に、インフームドコンセントの上、一部手技をMRガイド下で行った。実際には、腹腔動脈、上腸間膜動脈へカテーテルを導入し、造影剤動注中のMRIを撮像した。通常2本のカテーテルを用いてCTで行う検査が、1本で行うことが出来、患者に利益があった。2名とも腹腔動脈から上腸間膜動脈へのカテーテルの掛け替えが可能であった。動注とMRIとの組み合わせで詳細な肝臓の血行動態も観察可能となった。術者にもX線被曝がなく、断層像が容易に得られるMRガイドの血管造影手技は将来有望と考えられた。
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