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1997 年度 実績報告書

MRIを用いた白血球減少治療薬の骨髄回復早期予測診断

研究課題

研究課題/領域番号 09770710
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

杉村 宏  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (60264389)

キーワード放射線治療 / 骨髄障害 / MRI診断
研究概要

本研究は,コロニー刺激因子等の白血球減少治療薬による骨髄回復予測診断法としてのMRIの有用性やその定量化の可能性を検討する目的で行った基礎研究である.
動物実験(癌化学療法);Wister系ラットに、抗悪性腫瘍剤のCyclophosphamide(注射用エンドキサン:塩野義製薬)を100mg/kg腹腔内投与し作成した骨髄障害モデルで,コロニー刺激因子製剤のLenograstim(ノイトロジン;中外製薬)を投与後より,末梢白血球数の増加に先行して,大腿骨髄と脊椎骨骨髄の平均T1値,T2値は延長が認めた.しかしながら,その初期において各画像のみから,その変化を観察するのは容易ではなかった.また,長期に繰り替えし,G-CSFを投与したラットのなかに赤色骨髄の分布が,正常ラットと異なる(広範囲に赤色骨髄を有する)個体を認めた.
臨床研究;症例の選択条件として以下の条件((1)明かな骨髄転移を認めない.(2)治療前白血数が4000/mm以上.(3)心肺機能、肝腎機能が癌化学療法に耐えられる.(4)以前に癌化学療法または放射線療法を受けていない.(5)Informed consentが得られる.)をみたす症例で行うことを目標としたため,Entry症例は,現在7例と少なく十分な統計解析が施行できていないが。動物実験のような,末梢白血球数の増加前の明らかな骨髄MRI信号の変化は観察できなかった.しかしながら,癌化学療法とG-CSFの投与を繰り返すと赤色骨髄と黄色骨髄の分布が変化する症例が見られた.
動物実験では骨髄回復予測診断法としてMRIが利用できる可能性があると思われるが,臨床での有用性は,現在のところ不明である.臨床研究は次年度にも引き続き症例の蓄積を続ける予定である.

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公開日: 1999-03-14   更新日: 2016-04-21  

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