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1997 年度 実績報告書

新たな増殖因子作動性カルシウムチャネルの検索とその活性制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09770774
研究機関群馬大学

研究代表者

神崎 展  群馬大学, 生体調節研究所, 助手 (10272262)

キーワードカルシウムチャネル / 増殖因子 / GTP結合蛋白
研究概要

これまで我々はCD20が増殖因子作動性Ca2+透過性チャネルとして機能することを明らかにしてきた。本研究ではCD20チャネルをモデル分子として増殖因子受容体およびG蛋白によるチャネル活性化の分子機構を電気生理学的手法を用いて明らかにするとともに,CD20チャネルのホモログすなわち新たな増殖因子作動性Ca2+透過性チャネルをクローニングする事を目的とした。
その結果、精製G蛋白およびrecombinat-Giα1,2,3サブユニット(GTPγS-activated)によりCD20チャネルは強く活性化され,この活性化はGβγの作用を減弱するβARK-peptideにより何ら影響を受けず、さらにr-Gβ1γ2サブユニットにはCD20活性化作用はなかった.Giαによる活性化の程度はGiα2>Giα3>>Giα1の順で強かった.IGF-Iにより活性化されるCD20チャネルは中和効果を持つ抗Gia2抗体添加により有意に減弱した.以上のことからCD20チャネルはIGF-I刺激によりGiα2サブユニットを介して活性化されるという分子機構がはじめて明らかにされた。また、マウス胸腺cDNAライブラリーより、新たなチャネル様蛋白の遺伝子(約3Kb)のクローニングに成功した。現在発現実験によりチャネル機能を解析中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Nie,L.他: "Activation of calcium-permeable cation channel by insulin in chinese hamster ovary cells expressing human insulin receptors." Endocrinology. 139. 179-188 (1998)

  • [文献書誌] Kanzaki,M.他: "Activation of the calcium-permeable cation channel CD20 by α-subunits of the Gi protein." J.Biol.Chem.272. 14733-14739 (1997)

  • [文献書誌] Kanzaki,M.他: "Activation of a calcium-permeable cation channel CD20 expressed in Balb/c 3T3 cells by insulin-like growth factor-I." J.Biol.Chem.272. 4964-4969 (1997)

  • [文献書誌] 神崎 展、他: "成長因子受容体" 生体の科学. 48巻5号. 489-494 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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