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1997 年度 実績報告書

甲状腺ホルモンとレチノイン酸のアポトーシス誘導におけるメカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 09770778
研究機関信州大学

研究代表者

鈴木 悟  信州大学, 医学部, 助手 (30222061)

キーワードレチノイン酸 / 甲状腺ホルモン / HL60 / アポトーシス / 細胞周期 / 表面マ-カ
研究概要

当初の実験実施計画に従い、HL60細胞よりレチノイン酸耐性株を9クローン樹立した。R1からR9まで番号をふった。R2およびR9以外は、レチノイン酸の処理で細胞増殖の抑制がおこり、フォールスネガティブの細胞株と考えられた。R2およびR9は、レチノイン酸の処理で細胞増殖に影響を与えなかった。R2はレチノイン酸処理で細胞周期、アポトーシス、NBT還元能、細胞表面マーカーCD54の発現に影響はなかった。しかしこの細胞株は親株と同様にアクチノマイシンDやサイクロヘキサミド処理でアポトーシス誘導は可能であった。またフォールボールエステル処理で単球、マクロファージへ分化誘導も可能であった。また、この細胞はビタミンDにも細胞増殖、分化誘導作用の点で耐性となっていた。Gバンディング法では親株と同じ転座点をもつ三倍体細胞であった。R9はレチノイン酸にのみ細胞増殖の面で耐性で、ビタミンD処理では親株と同様単球、マクロファージ様に分化誘導可能であった。現在レチノイン酸レセプターのシークエンスを施行中である。今後、RNA抽出を行い、親株のRNAとディファレンシャルディスプレイ法を用い、差のあるジーンをクローニングする予定である。その他レチノイン酸と甲状腺ホルモンの様々なアナログを用い、甲状腺ホルモン誘導性アポトーシスが核受容体を介した作用である可能性を示し、アポトーシスの誘導と細胞分化をアナログを用い別々に誘導することが出来ることを現在論文投稿中である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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