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1998 年度 実績報告書

ヒト副腎皮質細胞(NCI-H295)におけるIGF-Iの副腎アンドロゲン産生調節

研究課題

研究課題/領域番号 09770781
研究機関浜松医科大学

研究代表者

遠藤 彰  浜松医科大学, 医学部, 助手 (50232989)

キーワード副腎皮質 / 副腎アンドロゲン / IGF-I / ステロイド合成酵素
研究概要

副腎皮質のDHEA、DHEAS産土においてIGF-Iがどのような調節作用を有するかを明確にする目的で、副腎皮質網状層の性質を有するNCI-H295Rを用いて以下の結果を得た。1)IGF-I投与によりDHEA,DHEAS産生は、cyclic AMP(cA)非投与では減少し、cA投与では増加した。17α-hydroxylaseの発現はIGF-I、cAにより高まっていた。3β-HSDの発現も同様に高まっていた(既報)と考えあわせ、副腎皮質細胞においてIGF-Iは3β-HSDの発現誘導に強く関与し、17α-hydroxylase/3β-HSDのバランスにより副腎アンドロゲン産生の方向性が決まると考えられた。2)IGF-I投与におけるコルチゾール産生刺激に対する細胞シグナリングつき検討した。PKC inhibitorであるH-7投与は、cA非投与におけるコルチゾール産生を抑制した。さらに、H-7投与はIGF-Iによるコルチゾール産生刺激をcA投与、非投与においても抑制した。IGF-Iによる17α-hydroxylaseの発現は、cA非投与においては変化なく、cA投与では抑制の傾向をみせた。PKA inhibitorであるH-8投与では、IGF-I投与によるコルチゾール産生刺激に対して、cA投与、非投与において変化をみなかった。17α-hydroxylaseの発現に差は認められなかった。以上より副腎皮質細胞におけるIGF-Iによるステロイド産生調節に於いて、Aキナーゼ系よりもCキナーゼ系の関与が示唆された。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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