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1998 年度 実績報告書

LOH分析による小児ALLの染色体6番,11番および19番の最小欠損領域の検討

研究課題

研究課題/領域番号 09770821
研究機関高知医科大学

研究代表者

武内 世生  高知医科大学, 医学部, 助手 (50253349)

キーワードLOH / Smad 3 / Smad 5 / 癌抑制遺伝子 / ALL
研究概要

血液悪性腫瘍において、癌抑制遺伝子の不活化はその主要な発生原因であると考えられるが、p53,Rb,p16等の既知の癌抑制遺伝子の異常のみではその発症の全てを説明する事はできない。それゆえ、その発症に関与している未知の癌抑制遺伝子の同定がその発症メカニズムを理解する上で極めて重要である。昨年度に引き続き本年度に行った研究にて、申請者は以下の2つの知見を得た。
1. 血液悪性腫瘍におけるSmad3及びSmad5遺伝子の変異の有無の検討。
当教室に保存されていた血液悪性腫瘍検体及び血液悪性腫瘍細胞株を用い、PCR-SSCP法により、最近同定されたSmad3及びSmad5遺伝子の変異の有無を検討した。検索した34例中では変異は認められなかった。この結果よりSmad3及びSmad5遺伝子の変異は血液悪性腫瘍の発生には深く関与していない事が明らかになった。
2. 小児急性リンパ性白血病の11番長腕の最小欠損領域の同定。
113例の小児急性リンパ性白血病検体を用い、染色体11番長腕に存在するマイクロサテライトマーカーをプライマーとして、PCR法によりLOH分析を行った結果、染色体11番長腕のLOHが16%の小児急性リンパ性白血病患者に認められた。詳細な検討により11q23に3つの最小欠損領域が存在し、1つめの領域はD11S901とD11S1391の間に存在し、2つめの領域はD11S614とD11S924の間に、3つめの領域はD11S1356とD11S614の間に存在することが明らかになった。このLOHはT細胞白血病とB細胞白血病の両方に認められた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Seisho Takeuchi: "The ATM gene and susceptibility to childhood T-cell acute lymphoblastic leukaemia" British Journal of Haematology. 103. 536-538 (1998)

  • [文献書誌] Takayuki Ikezoe: "Analysis of the Smad3 gene in hematological malignancies" International Journal of Hematology. 68. 457-458 (1998)

  • [文献書誌] Chise Takeuchi: "Mutational analysis of the Hel-N1 gene in childhood acute lymphoblastic leukemia with LOH at 9q21" Leukemia. 13 in press. (1999)

  • [文献書誌] Takayuki Ikezoe: "Analysis of the Smad5 gene in hematological malignancies" American Journal of Hematology. 60 in press. (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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