分子生物学的アプローチによる微量乳癌細胞検出の診断・治療への応用 進捗状況: 過去に原発性乳癌で根治術の行われた患者を対象に、原発巣より腫瘍片を採取。これを80℃にて保存。この検体よりprotein K、エタノール抽出によりDNAを抽出。現在96例までDNAを抽出。これを上記のprimer ABCにより1stPCR、emzyme digestion、nested PCR施行後、アクリルアミドゲルによるPCR産物の確認を行った。これをnon-RI/SSCP法により泳動し銀染色にてK-ras pointing mutationの確認を行った。 結果: 原発性乳癌96例において、K-ras pointing mutationの確認できたのは1例のみであった。組織型はmucinous carcinomaであり今回の検体の内mucinous carcinomaはこの検体のみであり、過去3年間においてのmucinous carcinomaの検体よりDNAを抽出。K-ras pointing mutationの確認を行っている。また原発性乳癌96例において、telomarase活性を測定すべく準備中。
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