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1997 年度 実績報告書

抗がん剤によるアポトーシス誘導機序の解析と誘導因子を標的としたがん化学療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09770938
研究機関広島大学

研究代表者

金 隆史  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助手 (80274132)

キーワード胃癌 / 抗癌剤 / アポトーシス / 遺伝子導入 / 転写因子
研究概要

胃癌細胞をモデルとして,抗癌剤によるアポトーシス誘導機序を解析し,誘導因子を標的とした新しい癌化学療法の開発を目的にし,平成9年度に記載された実験計画書により得られた知見は以下の通りである.(1)胃癌細胞株に対する新規抗癌剤Taxotere処理による転写因子AP-1の活性化は,用量,時間依存性であり,抗癌剤感受性及びDNAの断片化によるアポトーシス誘導度に相関がみられた.(2)胃癌細胞株におけるアポトーシスの誘導は,p53の遺伝子型に関連は認めらず,p53非依存性に誘導されるAP-1活性化に相関性が認められた.(3)AP-1活性化は,還元剤との併用により増加し,アポトーシスの誘導が増強された.(4)AP-1関連遺伝子gadd153およびp21^<WAF1>の発現量はアポトーシス誘導と相関性がみられた,(5)胃癌細胞株へのgadd153の遺伝子導入は,AP-1依存性抗癌剤CDDP,VP-16に対してアポトーシスの誘導増強,感受性の増加が認められた.現在,引き続き,多の抗癌剤感受性規定因子およびアポトーシス誘導関連遺伝子との関連について研究を進ていめる.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 峠 哲哉: "アポトーシス誘導と癌治療" 総合臨床. 3. 584-586 (1998)

  • [文献書誌] 金 隆史: "メタロチオネインブロモーターを用いた遺伝子ターゲッティング" 臨床外科. 53. 87-90 (1998)

  • [文献書誌] 峠 哲哉: "癌とアポトーシス-特にアポトーシス回避機構を中心に" 消化器外科. 20. 1881-1893 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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