外部動力源不要の永久大動脈カウンターパルセーターの開発を目的に研究を進めてきた。着目したのは臨床応用を妨げている骨格筋で作製したカウンタニパルセーター(骨格筋ポンプ)の破裂の克服と血液接触面の血栓形成である。ポンプのサイズは重要なファクターであり、これを従来のポンプに対して小型化することで壁の耐久性を上昇させる事で破裂を克服し、ポンプ内腔の血液のwash outを改善しようと試みた。動物実験では小型化した骨格筋ポンプは模擬回路を用いた実験で高い駆出率を持ち、出力に関してもより大型である従来型の骨格筋ポンプと比べて遜色が無い事がわかった。また実験動物の体循環中で心拍出量を増加させ、冠循環を改善し、外部動力源不要の永久大動脈カウンターパルセーターとしてふさわしいものである事がわかった。
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