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1997 年度 実績報告書

人腰椎および類椎の動態特性に関する生体力学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771077
研究機関北海道大学

研究代表者

伊東 学  北海道大学, 医学部附属病院, 助手 (00271677)

キーワードbiomechanics / kinematics / cervical spine / lumbar spine
研究概要

本研究では、正常頸椎および腰椎の動態を連続的に解析することにより、人脊椎の正常な変形特性を明確にし、その上で各疾患での異常動態を生体力学的に評価することが目的であった。
平成9年度は、主に頸椎の中でも上位頸椎の正常矢状面動態特性を明らかにし、その上で環軸椎不安定症における異常動態特性を検討した。その際、"Neutral Zone"という新しい生体力学的概念を用いた新しい脊椎不安定性の評価を行った。その結果は、平成9年10月の第24回日本臨床バイオメカニクス学会で報告した。演題名は、"Cineradiographyによる環軸椎亜脱臼の動態解析-正常例との比較検討-"であった。
また、腰椎の動態解析では正常腰椎での動態特性をもとに、変性すべり症や分離すべり症での動態特性を明らかにし各学会で報告した。演題名は、"不安定腰椎の連続的動態解析-分離すべり症、変性すべり症における動態特性-"であり、平成9年8月に東京で開催された東日本整形災害外科学会、10月に新潟で開催された第12回日本整形外科基礎学術集会、11月に東京で開催された第24回日本臨床バイオメカニクス学会で報告した。この研究の結果、椎間運動の位相差や椎間運動速度という従来用いられなかった動的パラメーターを導入し、異常動態を科学的に評価した。正常腰椎では、前屈時上位腰椎から順番に運動を開始する位相差が存在する上、運動開始の遅い下位椎間ほど運動速度が速かった。それに対し、変性すべり症や分離すべり症のすべり椎間ではすべり椎間が最も運動開始が早い上運動速度も大きいことが判明した。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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