研究概要 |
8週齢ウィスター系ラットを用い25mmの神経欠損を作成した。1群:神経欠損部をシリコンチューブで架橋し5mmの小神経片1個を神経欠損部の中枢側より5mmのところに留置。20週後に残った神経欠損15mmの中央に5mmの小神経片を留置。2群:神経欠損部をシリコンチューブ2本で架橋し血流を保った状態の5mmの小神経片1個を神経欠損部の中枢側より5mmのところに留置。20週間後に残った神経欠損15mmの中央に血流を保った状態の5mmの小神経片を留置。3群:神経欠損部をシリコンチューブで架橋し5mmの小神経片1個を神経欠損部の末梢側より5mmのところに留置。20週後に残った神経欠損15mmの中央に5mmの小神経片を留置。4群:神経欠損部をシリコンチューブ2本で架橋し血流を保った状態の5mmの小神経片1個を神経欠損部の末梢側より5mmのところに留置。20週後に残った神経欠損15mmの中央に血流を保った状態の5mmの小神経片を留置。 術後20週で再度小神経片を留置すべく手術した際の所見は、1,2群では、すでに留置した小神経片の中枢側の神経欠損部に肉眼的神経架橋を認めた。末梢側15mmの神経欠損部に神経架橋は認めなかった。3,4群では、末梢側に神経架橋を認めたものは1,2群より細い様であった。中枢側神経欠損部には神経架橋を認めなかった。 以上の実験群を作成し、現在経過観察中である。 来年度は、電気生理学的、組織学的評価を行う予定である。
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