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1997 年度 実績報告書

Fumagillolによる前立腺癌の放射線感受性増強に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771207
研究機関福井医科大学

研究代表者

大山 伸幸  福井医科大学, 医学部, 助手 (20223977)

キーワードFumagillol / 血管新生阻害因子 / 前立腺癌 / 放射線感受性
研究概要

fumagillolはAspergilus fumigatus freseniusが産生するfumagillinのsynthctic analogueで血管内皮細胞の増殖抑制、血管新生の抑制効果を有している。そして、9L-gliosarcomaにおいて腫瘍組織内の酸素濃度をfumagillolが高め、放射線感受性、抗癌剤の毒性を増強することが報告されている。また、血管新生の面からは、前立腺癌組織におけるmicrovesselの密度が高いと放射線治療の成績が不良であるとの報告がある。以上のことから、今回前立腺癌においてfumagillolと放射線治療の併用を検討するために、PC-3前立腺癌培養細胞(以下PC-3)に対する直接的な抗腫瘍効果を検討した。
方法として、PC-3にfumagillolを添加する群と添加しない群、またfumagillolを添加した後に放射線を照射する群としない群に分けて培養細胞の増減を調べた。その結果、PC-3は放射線を照射するとその培養細胞数は減少するが、fumagillolを添加することにより培養細胞数が減少の程度はさらに大きくなることが判明した。
このことより、fumagillolは放射線のPC-3に対する細胞殺傷効果を増幅することが明らかとなった。
今後、この放射線の抗腫瘍効果に対するfumagillolのもつ増幅作用が血管新生阻害作用によるものかどうかをin vivoの実験で明らかにしていく予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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