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1997 年度 実績報告書

マウス免疫性造精障害における精巣マクロファージの役割

研究課題

研究課題/領域番号 09771219
研究機関香川医科大学

研究代表者

伊藤 正裕  香川医科大学, 医学部, 助教授 (00232471)

キーワード精巣 / マクロファージ / マウス / 免疫
研究概要

発育期にある各週齢マウスの精巣マクロファージの分布をマウス抗マクロファージ抗体を用いて免疫組織学的に検索した。新生マウス精巣よりマクロファージはその間質に認められるものの、その数は少なく直精細管周囲に集中する局在は認められなかった。成獣マウスに認められるこのマクロファージの局在性は3周齢マウス精巣より観察された。これは自己免疫源性抗原を持つ精子細胞の出現時期と一致しており、その生物学的意義については今後も研究を重ねていく必要があると考えた。また、ジクロロメチレンジホスホネートの精巣への局所注射によりマクロファージの除去を試みたが、一部除去されたもののかなりの数の細胞が残っていることがわかった。同薬剤の腹腔投与で肝臓マクロファージ(クッパー細胞)は簡単に除去されたので、手法に改良を加えて完全なる精巣マクロファージの除去を達成して、その後の細胞のrepopulationを検索していきたい。また、墨汁の精巣内注射でもcarbon particleを取り込んだ直精細管に集中する多くのマクロファージを認めたが、同系のリンパ球を局注すると直精細管の周囲には行かず、直精細管から離れた精巣皮膜を通って精索内リンパ管に流れることが観察された。これは自己免疫性精巣炎で観察された直精細管を特異的に取り巻くリンパ球浸潤が精巣リンパ流に反して惹起されている可能性を示唆した。そのリンパ球浸潤にマクロファージが関与しているかどうかは、ジクロロメチレンジホメホネートによる細胞除去が成功した後に検索予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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