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1997 年度 実績報告書

尿路癌における血管新生因子の局所および二層培養システムでの血管新生阻害物質の検索

研究課題

研究課題/領域番号 09771222
研究機関大分医科大学

研究代表者

奈須 伸吉  大分医科大学, 医学部, 助手 (10274755)

キーワードVEGF / HOME細胞 / 腎細胞癌 / 副腎皮質腫瘍 / 褐色細胞腫 / Adrenomedullin
研究概要

当教室では、ヒト大網由来の血管内皮細胞(HOME)とヒト尿路癌細胞を同時培養し、尿路癌が分泌する血管新生物質により形成されるHOME細胞の管腔の長さを測定し、血管新生を定量化する系を確立した。現在、controlに対して、interleukin-1等の血管新生組阻害剤を種々の濃度と反応時間で投与して、管腔形成の差を検討中である。
次に、VEGFの免疫組織学的および分子生物学的検討を行い、以下の知見を得た。
(1)抗ヒトVEGF抗体を用いた免疫組織染色で、腎細胞癌の細胞質にVEGFは存在し、症例で発現に差が見られた。正常副腎および副腎腫瘍でVEGFの発現は無かった。(2)ヒトVEGFcDNAを用いたnorthern blot法で、免疫組織染色と同様に腎細胞癌に発現が見られたが症例で差が有った。正常副腎および副腎腫瘍でVEGFの発現は無かった。
また、循環調節因子Adrenomedullin(ADM)について、同様にヒトの組織を用いて免疫組織学的および分子生物学的検討を行い、以下の知見を得た。
(1)抗ヒトADM抗体を用いた免疫組織染色で、正常腎および腎腫瘍でADMの発現は無かった。ヒトADMcDNAを用いたnorthern blot法でも同様の結果であった。(2)免疫染色でADMは正常副腎皮質網状層の細胞および髄質細胞に局在していた。また副腎皮質腫瘍の一部の細胞および褐色細胞腫に局在していた。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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