• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

子宮頚癌発癌におけるLA-1癌遺伝子の役割

研究課題

研究課題/領域番号 09771285
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

内山 倫子  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (40274609)

キーワード子宮頚癌 / 子宮頚部異形成 / ヒトパピローマウイルス / LA-1遺伝子
研究概要

1.HPV16型およびHPV18型DNA導入によって得られたヒト子宮頚部由来不死化細胞4株(HEC-16,HEN-16,HEC-18,HEN-18)にLA-1遺伝子の導入を行ない,造腫瘍性の獲得をみるためヌードマウスを用いてin vivoでの実験を行ったが,腫瘍の形成は認められなかった.現在,条件をかえて再実験を行っている.腫瘍の形成が認められれば,その上皮組織を用いて個々の細胞が頚癌発癌過程のどの段階に対応するかを検討する予定である.また,免疫組織化学によるLA-1の発現の有無については,まだLA-1の抗体が発売されておらず,米国メアリ-ランド州立大学のAurelian教授らが改良を加えたLA-1抗体を作っており,近日中にその抗体を譲り受けることになっている.
2.子宮頚部病変のFollow-upについて(1)191例の子宮頚部異形成病変についてHPVの検出を行った.その結果,HPV DNAの検出率は軽度異形成で88%,中等度異形成で80%,高度異形成で89%であった.このうち,175例についてprosprctive follow-upを行ない,病変進行の危険性をHPV DNA型別に検討した.(2)その結果,病変が進行したものは,軽度異形成で8.9%,中等度異形成で22.7%,高度異形成で40.0%であった.HPV DNAの型別では,HPV陰性群26.9%,high risk群22.7%,low risk群7.0%であった.これらの症例については,外来において追跡調査をおこなっている.さらに新しい症例についても検討を行ない追加していく予定である.
3.追跡調査の対象となった子宮頚部病変について,LA-1抗体を用いて免疫組織化学法により,LA-1発現の検出を行なう予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Michiko Uchiyama: "Correlation between Human Papillomavirus Positivity and p53 Gene Overexpression in Adenocarcinoma of the Uterine cervix" Gynecologic Oncology. 65. 23-29 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi