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1998 年度 実績報告書

子宮頸癌発癌におけるLA-1癌遺伝子の役割

研究課題

研究課題/領域番号 09771285
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

内山 倫子  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (40274609)

キーワード子宮頚癌 / 子宮頚部異形成 / ヒトパピローマ ウイルス / LA-1遺伝子 / 免疫組織化学
研究概要

1. 免疫組織化学によるLA-1の発現の有無については,まだ日本ではLA-1の抗体が発売されておらず,米国メアリーランド州立大学のAurelian教授らが改良を加えたLA-1抗体を作っており,その抗体を譲り受け,以下の実験を行った.
(1) 外来での生検組織標本を用いてLA-1の発現の有無を調べた.試薬として,ダコLSAB2キット/HRPを用いた.軽度異形成12例,中等度異形成12例,高度異形成6例で検索したが,生検材料のため標本が小さく充分な判定をすることができなかった.
(2) そこで円錐切除術の標本を用いて再実験を行った.
円錐切除術の標本の場合,病変は必然的に生検材料よりも進行したものとなるため,軽度異形成(koilocytosisを含む)5例,中等度異形成7例,高度異形成5例,上皮内癌32例,微小浸潤癌10例,浸潤癌(非角化型)3例 計62例を対象とした.この結果,細胞の核周囲に赤褐色に染まる陽性例を認めた.これら陽性例は,高度異形成から上皮内癌の症例に多く認められたが,核内にきれいに染まるものがみられなかったこと,病変の程度と陽性率とのあいだに有意な因果関係を示せなかったことから,今後,さらに症例数を増やし再度検討していく必要がある.
2. 子宮頚部病変のFollow-upについて
追跡調査の対象となった子宮頚部病変について,さらに新しい症例についても,LA-1抗体を用いて免疫組織化学法により,LA-1発現の検出を行なう予定である.
3. 子宮頚部病変,HPV,LA-1の関連性について,さらに詳細な実験を行い検討を加えていきたい.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] M.Uchiyama: "Corvelation between human papillomavirus positivity and P53 gene overexpression in adeuocarcinoma of the utevine cervix" Gynecologic Oncology. 65. 23-29 (1997)

  • [文献書誌] T.Iwanaka: "Prospectrve follow-up of Japanese women with cervical introepithecial neoplayia and various human papilloma virus types" International Journal of Oncology in Obstetricy. 62. 269-277 (1998)

  • [文献書誌] T.Iwanaka: "Neoadjuvant chemotherapy with Mitomycine,Etopoyide and cisplatin for adeuocarcinoma of the cervix" Gynecologic Oncology. 70. 236-240 (1998)

  • [文献書誌] K.Fukuda: "Prognoytic yignificance of progeyterone receptor immunoniutochemistry in endanetrial carcinoma" Gynecologic Oncology. 69. 220-225 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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