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1997 年度 実績報告書

上気道反射の脳幹制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09771330
研究機関千葉大学

研究代表者

柴 啓介  千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (40291299)

キーワード上気道反射 / せき / くしゃみ
研究概要

くしゃみ、咳の上気道運動パターンの解析:実験には無麻酔除脳ネコを用いた。上気道筋群(声門閉鎖筋、軟口蓋挙上筋、上咽頭収縮筋、舌挙上筋)及び呼吸筋群(横隔膜、腹筋)に双極ステンレススチールワイヤー電極を刺入し筋電図を記録し、くしゃみおよび咳時の上気道筋及び呼吸筋の筋活動を比較した。くしゃみと咳はそれぞれ篩骨神経(5-50Hz,0.2ms,0.3-1.0mA)および上喉頭神経(3-20Hz,0.2ms,0.1-0.2mA)の電気刺激で誘発した。咳、くしゃみ双方とも、まず吸気筋の活動から開始し、吸気から呼気にスイッチしたと同時に声門が閉じ、声門下圧を上昇させ、それに続く声門の開大と呼気筋の持続的活動により爆発的な呼気が生み出された。咳とくしゃみの上気道筋活動のうち、最も大きな違いは舌の挙上筋である茎突舌筋の活動の違いに認められた(くしゃみの時に活動し、咳の時は活動しない)。咳とくしゃみの間には、鼻腔と口腔を通る呼気流の比の違いが存在するが、この呼出期の舌の動きが、咳とくしゃみの呼気流の違いを生み出す最大の要因と考えられた。つまり、くしゃみ時に舌が挙上され、口腔内の空気抵抗が上昇し、呼気流が鼻腔に流れると考えられた。我々は軟口蓋の閉鎖が咳の口腔への呼出に大きな役割を果たすものと考えていたが、実際には、くしゃみと咳の間では軟口蓋、上咽頭の筋活動に大きな相違は認められなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Satoh,I., Shiba,K., Kobayashi,N. Nakajima,Y., and Konno.A.: "Upper airway motor cutputs during sneezing and couging in decerebrate cats" Neuroscince Research. (in press).

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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