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1997 年度 実績報告書

磁気センサー観測法による構音障害の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771334
研究機関東京大学

研究代表者

内藤 玲  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90291327)

キーワード構音障害 / 中枢疾患 / 舌運動
研究概要

正常症例において、機器の正確さを計測した。相対的なコイルの位置及び、外部の観測可能な部位との位置の比較を行った結果、過去の論文にて発表されている結果と同様に舌、下顎に接着したコイルの位置が判定できることが確認された。
次に、正常症例:及び小脳萎縮症例一例に対して実験を行った。
正常症例は発声開始時の舌の位置、及び舌の飛跡が一定であったが、小脳萎縮の患者は、舌の位置、飛跡、速度が一定ではなかった。興味深い点は、舌が定点に達しなかった時に、下顎が運動量を増すことによって、代償的に舌を定点まで到達させることが認められた事である。舌運動の低下を予測するなんらかのメカニズムがある事が考えられる。
機器(Carstens Articulograph AG100)が舌、下顎の位置の判定に実用上の使用に耐えうる事が判定された。臨床的に応用された研究が、現在までに発表されていない事も考えると、実際の臨床の場で通院中の患者のデータが採取され、その結果が正常例と異なることの意義は大きいと思われる。初年度の目標は達成に近いと思われるが、研究に協力できてかつ症状が出現している患者数は非常に限られているため、今後も症例数を増加させるためにはさらなる努力を行う予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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