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1997 年度 実績報告書

線維芽細胞増殖因子が嗅細胞の増殖・分化に及ぼす影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771337
研究機関新潟大学

研究代表者

中村 英生  新潟大学, 医学部・附属病院, 講師 (60251815)

キーワード嗅細胞 / 線維芽細胞増殖因子 / 分化
研究概要

成熟動物における中枢神経系では通常、神経の再生は生じないとされている。しかし、第I脳神経に属する嗅細胞は、幹細胞(再生母細胞)を有し、再生が生ずるという能力を有する特異な神経細胞である。
平成7年度科学研究費補助金研究により動物の嗅上皮内の分裂細胞(再生母細胞)を観察したところ、加齢に伴ってある一定の変化を示すことが分かった。すなわち生殖後は多数存在するがその後減少し、生後4カ月から24カ月までほぼ一定数となり、その後徐々に加齢に伴って減少していた。一方嗅細胞数は成長各期においてほぼ一定であった。嗅細胞の寿命が環境の変化に応じて変わりうることが示唆されているが、どのような因子がこれに関係しているのか未だ不明な点が多い。そこで最近神経細胞の増殖・分化に関与していることが確認されている線維芽細胞増殖因子(FGF)について、この因子が嗅細胞においてもその増殖・分化に影響を与えるのかを、検討することとし、平成9年度では、実際に嗅細胞にFGFに対する受容体が存在するかどうか、嗅細胞の周囲にFGFの供給元があるかどうか検討することとした。培養実験系を用いてマウス嗅細胞を培養し、FGF receptor(FGFR)の発現をRT-PCRを用いて確認したところ、FGFR2,3を確認した。また培養実験系全体を通じてのFGFの存在が同様にして確認された。今後実際にこれらの因子が増殖・分化に影響を与えているか確認する必要がある。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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