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1997 年度 実績報告書

Galectin-3の発現を指標とした甲状腺良・悪性腫瘍の鑑別-特に、FNA検体を用いたRT-PCR法による術前診断-

研究課題

研究課題/領域番号 09771350
研究機関大阪大学

研究代表者

猪原 秀典  大阪大学, 医学部, 助手 (00273657)

キーワードgalectin-3 / Ber-EP4 / fine needle aspiration / 甲状腺腫瘍 / 鑑別診断
研究概要

Immunohistochemistryによりgalectin-3が甲状腺正常組織・良性腫瘍では全く発現されないのに対し、乳頭癌・濾胞癌・未分化癌では一貫して強く発現されることを明かにした。更に、galectin-3とthyroglobulinに対するfrow cytometryにより同様の結果を得た。次に、この結果を穿刺吸引細胞診検体に応用しgalectin-3の発現の有無により術前に甲状腺良・悪性腫瘍の鑑別を行うこととした。Galectin-3は間質においても発現されるため、偽陽性の結果を防ぐため穿刺吸引細胞診検体から濾胞細胞を純化する必要がある。そこでまずBer-EP4を用いてimmunohistochemistryを行ったところ、甲状腺正常組織・良性腫瘍・乳頭癌・濾胞癌ではBer-EP4抗原が細胞表面に強くびまん性に発現されるのに対し、未分化癌及び間質では全く発現されないことが明らかとなった。従って、magnetic beads-conjugated Ber-EP4を用いることにより未分化癌以外では穿刺吸引細胞診検体から濾胞細胞を特異的に抽出できることが証明された。抽出した濾胞細胞に対してimmunoblottingを行ったところ、galectin-3のバンドが検出されたものは術後の病理組織学的検索により全て悪性、一方バンドが検出されなかったものは全て良性であることが証明された。今後は更に症例数を増やして検討し、galectin-3の発現の有無が甲状腺良・悪性腫瘍の術前鑑別診断に有用であることを実証する予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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