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1997 年度 実績報告書

聴性行動の発達からみた先天性難聴児人工内耳適応基準に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771356
研究機関広島大学

研究代表者

益田 慎  広島大学, 医学部, 助手 (50263695)

キーワード人工内耳 / 先天性難聴 / 聴性行動
研究概要

難聴児の聴能訓練の成果を評価する方法は多いが、そのほとんどが言語聴取能力の評価か、精神発育評価の一部分としての言語能力の評価である。人工内耳や周波数圧縮型の補聴器の出現によって、聴取能力と言語能力が平行に発達しない難聴児がみられるようになり、従来の検査方法あるいは評価方法では高度難聴児の聴能訓練の成果を評価することが必ずしも正確に行うことができなくなっている。
その主な原因は、今の検査方法の基本的なプロセスが聴取能力から言語能力を推測する手法をとっている点にある。したがって、人工内耳や新型補聴器を装用して聴能訓練を行った場合には、推定される言語能力は実際の言語能力とは異なったものが結果としてでてくる。本研究は、これまでの評価方法の中で注目度の低かった聴性行動に焦点をあて、今までの評価方法とは逆のプロセスを用いて、聴性行動から言語能力を推定するための研究である。
聴性行動の観察から言語能力を推定する研究は、田中等が1960年代に盛んにおこなった。この評価方法では、対象児の現時点における言語能力を推定するものである。本研究では、ビデオ記録を多用することにより、補聴器あるいは人工内耳を装用した後の経時的な言語能力の変化を正確に、また客観的に評価することにより、人工内耳や新型補聴器の装用による聴能訓練が適当かどうかの判断をする。このような過程から先天性難聴児にたいする人工内耳の適応の基準化を行うことを最終的な目標としている。
現在、難聴児を含めた言語発達遅滞を呈する乳幼児の聴性行動を記録にとり、これをデータベース化する作業を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masuda S.et al: "Change of speach dis crimiration cbility with reduced number of channels" Adr.Otorhinolayrgel. 52. 174-176 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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