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1997 年度 実績報告書

高齢者の難聴に対する聴覚リハビリテーションの効果に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 09771373
研究機関北里大学

研究代表者

佐野 肇  北里大学, 医学部, 講師 (80205997)

キーワード高齢者 / 難聴 / 聴覚リハビリテーション / 補聴器 / 語音明瞭度 / 聴覚的ハンディキャップ
研究概要

Sony社製Virtual Phoneを用いた擬似音場システムを確立した。まず、Virtual Phoneの周波数特性が聴力検査に対応可能であることを確認し、次に純音聴力検査における0dBの決定と校正を行った。SRT検査のために新たに二桁数字語表を作成し、その妥当性と0dBHLを検討した。語音明瞭度検査用にCASAで使用していた20音節語表をミニデイスクに録音して、Virtual Phoneシステムにおける0dBHLを検討した。以上の結果に基づき正常者に対して、純音聴力検査、SRT、語音明瞭度検査を行い、従来のヘッドフオンによる検査と比較検討した結果、Virtual Phone使用擬似音場システムの妥当性が確認された。また、補聴器装用者に対する、スピーカー法によるファンクショナルゲインとVirtual Phone使用擬似音場システムによるゲインの比較検討の結果、後者の方がより妥当性、信頼性が高い結果が得られた。よってこの擬似音場検査を用いて、補聴器および聴覚リハビリテーションの効果を検討することとした。現在、補聴器装用後のファンクショナルゲイン、SRTの変化、語音明瞭度の変化についてデータが集まっている。補聴器装用後および聴覚リハビリテーション後の経時的変化についても次第にデータが集まりつつある状況にある。
明瞭度、自己評定尺度法による聴覚ハンデイキャップの評価結果を中心に、補聴器装用後の時間経過、一日の装用時間、装用法の巧拙、年齢、コミュニケーションストラテジーの巧拙などの要因との関連を検討する。また、聴覚リハビリテーションのプログラムもより有効な方法の確立を目指して改善を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 小野雄一 他: "聴力型による加齢による難聴の検討" Audiology Japan. 40・5号. 327-328 (1997)

  • [文献書誌] 新田光邦 他: "脳血管傷害による感音性難聴の検討" Audiology Japan. 40・5. 277-278 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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