研究概要 |
嗅細胞再生過程の検討として、嗅糸切断モデル動物をラットで作成し、in situ Hybridization法にてOMR、(olfactory marker protein)、NCAM、GAP-43、ベータチュブリンの発現をみた。切断モデル動物では切断1週間後に上皮の丈が最も低くなり、細胞数が減少していた。また、約30日でほぼ正常にちかい形態をとることがわかった。現在、再生する嗅細胞への各種成長因子の関与について検討中であり、NGF,BDNFについて、まずin vivoで投与をおこなっている。嗅糸切断モデル動物への投与(点鼻投与)では、最初に変性脱落する過程においてその進行を抑制する傾向にある。また、培養系での再生過程も現在検討中である。
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