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1997 年度 実績報告書

老人における音声障害の総合的評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771400
研究機関久留米大学

研究代表者

萩尾 良文  久留米大学, 医学部, 助手 (90279224)

キーワード高齢者 / 音声障害 / 総合的評価 / 喉頭ファイバーストロボスコピー / 基本周波数 / マウスピース / 音圧
研究概要

本年度の中心課題は、高齢者における音声障害の総合的評価のための基準値の確立である。これにはまず、50、60、70歳台の男女各10人の老齢正常成人のデータの収集から始めた。しかし、若年群の場合とは異なり、老齢群では被検者となるボランティアの数が圧倒的に少なく現在のところ目標の約3割16人のデータしか集まっていない。そこで今後は、他科(眼科、整形外科など)の入院患者まで対象を広げ、咽頭に器質的疾患のないことを咽頭ファイバーストロボスコピーにて確認して、異常がなければ対象に含めることにした。ただし、全身状態の著しく悪いものは含めることはできないものとする。
上記の16人について、これまでに文献に発表されている若年群の正常データと突き合わせ、予備的に検討してみた。若年群との間に有意に差が見られたものは(データの数が小さいこともあって)「楽な発声」における基本周波数のみであった。
マウスピースの使用については、最長持続発声時間がマウスピースを用いないで計測した方が用いて計測した場合より有意に長かった。また、音圧の測定においても若干の差がみられた。マウスピースを用いない場合は口唇からマイクまでの距離、用いた場合はマウスピース前端からマイクまでの距離の両者は同じにしたが、音圧の測定値に差がでたのはマウスピースの共鳴によるものと思われ、今後の課題となった。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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