研究概要 |
白色家兎に、一酸化窒素合成酵素(NOS)の非選択的阻害薬であるNω-nitro-L-arginine methyl ester(L-NAME)、または誘導型NOSの選択的阻害薬であるアミノグアニジン(AG)を静注(200mg/kg)し、その30分後に一眼の虹彩にYAGレーザー(48mJ)を照射し、眼圧経過(24時間)、房水中のタンパクおよびプロスタグランジンE2濃度(照射30分後)を検討した。L-NAMEは、レーザー照射後の一過性眼圧上昇と房水中タンパク濃度の増加を有意に抑制したが、AGは、両者とも抑制しなかった。しかし、L-NAMEも後期の眼圧下降やプロスタグランジンE2濃度の上昇には影響を及ぼさなかった。したがって、レーザー照射後の眼圧上昇と房水中タンパク濃度の増加に構成型NOS-サイクリックGMP系の関与が推定された。 白色家兎の硝子体中にカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP,10^<-4>〜10^<-7>M)を投与(20μl)すると、レーザー虹彩照射後と同様に、濃度依存性に投与直後の一過性眼圧上昇とその後長期の眼圧下降を認めた。CGRP(10^<-4>M)投与30分前にL-NAMEまたはAGを静注すると、L-NAMEは一過性眼圧上昇を抑制したが、AGは抑制しなかった。L-NAMEは後期の眼圧下降には影響を及ぼさなかった。したがって、CGRP投与後の眼圧上昇にも構成型NOS-サイクリックGMP系の関与が推定された。
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