実験はカニクイサルまたはウシの摘出眼球から網膜色素上皮をとりだし培養する予定であったが、いままでヒト網膜色素上皮をもちいた実験をUCLAにて行ってきた経験を生かすため、倫理審査会にて承認をえたうえでヒト胎児からの網膜色素上皮を使用することとした(平成10年2月に学内審査で承認される)。実験系の設備にマニュプレーター(ナリシゲ製)を今回申請したが、同時期に網膜色素上皮のパッチクランプを研究するグループにおいて電動のインチワ-ム(バーレー社製)が購入されたためその機械を平行して使用することとしたヒト網膜色素上皮が入手できるまでは以前からの新鮮ニワトリ網膜色素上皮とニワトリ胚の網膜色素上皮を培養して実験をしている。Millicell-HA cell CM07(MILLIPORE) (外径12mm) にに細胞を培養しそのまま嵌め込むことのできるUssing chamberをもちいることとしたが、現在生産ラインのトラブルのため5月に再び入手可能となる。現在十分な組織抵抗をもった培養網膜色素上皮を培養できるように実験をおこなっている。トリプシンをもちいて分離して培養したものは抵抗があがりにくいためトリプシンを用いず1週間培養後浮遊した細胞をもちいることとした。
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