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1997 年度 実績報告書

難治性ぶどう膜炎の免疫動態と治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771454
研究機関横浜市立大学

研究代表者

太田 敬子  横浜市立大学, 医学部・付属浦舟病院, 助手 (30285134)

キーワードぶどう膜炎 / EAU / Th1 / アポトーシス / TUNEL / TNF / 抗TNF抗体
研究概要

実験的自己免疫性網膜ぶどう膜炎(EAU)の病態形成と治癒過程における末梢血,脾臓,眼局所におけるThサブセットの変動を調べるために,本年度はT細胞内サイトカインを染色しフローサイトメトリーによりTh1/Th2比を調べる技術を開発した.この結果を応用し、炎症が形成される過程におけるサイトカインの関与を現在解析中である.一方,このEAUのぶどう膜炎におけるapoptosisの関与を組織学的に調べ,炎症早期の組織に浸潤している細胞にTUNEL法で染色されるアポトーシスが観察され,EAUの炎症が消炎寛解に至る過程に浸潤細胞のアポトーシスが関っている可能性が明らかになった.これらの結果を元に今後はぶどう膜炎を自発的に消炎される機序の検討を進める.EAUの治療に関する研究では,腫瘍壊死因子(tumor necrosis factor-alpha,TNF-alpha)産生能と抗TNF-alpha抗体治療について調べ,In vivoでのlipopolysaccharide刺激後の血清中TNF-alpha濃度は免疫9日後より有意に上昇することを見出し,これをもとに免疫7日目より連日抗TNF-alpha抗体を投与したところ,炎症のスコアは濃度依存性に抑制された.この抗体がベーチェット病のぶどう膜炎の治療に応用されうるものであると考えられる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 中村聡: "ぶどう膜炎の細胞生物学" 日本眼科科学会雑誌. 101. 975-986 (1997)

  • [文献書誌] Sugi-Ikai N.: "Increased frequencies of IL-2 and IFN-g producing T cells in patients with active Behcet's disease." Invest Ophthalmol Vis Sci.(印刷中). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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