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1998 年度 実績報告書

ステロイドによる水晶体上皮酸化障害とアポトーシスの関与

研究課題

研究課題/領域番号 09771479
研究機関金沢医科大学

研究代表者

佐々木 洋  金沢医科大学, 医学部, 講師 (60260840)

キーワードステロイド / 白内障 / 水晶体上皮細胞 / Apoptosis
研究概要

ステロイド誘発白内障動物実験:実験計画1ステロイド誘発白内障モデル(Ohthalmic Res.1996、他)を使用し、apoptosisの検出を行った。1GyのX線単回照射+ステロイド点眼投与群ではヒトと形態的には全く同様の後嚢下白内障を認めた。混濁水晶体上皮細胞について、TUNEL法およびフローサイトメトリー法でapoptosisの検出を行った。いずれの方法でも水晶体上皮細胞にapoptosisはみられなかった。apoptosis測定および水晶体上皮細胞密度の測定:実験計画5(改訂)
Liらの報告のように白内障水晶体上皮細胞に高率にapoptosisが出現するとすれば、上皮細胞数の減少あるいは増殖能の増加が生じているはずであるが,ヒト白内障水晶体上皮細胞の増殖能は0.00041〜0.009%と非常に低いとされている。本研究ではヒト加齢白内障水晶体の採取前嚢についてその細胞密度を検討したが、細胞密度と年齢および白内障のタイプ、程度には有意な相関はなかった。ステロイド白内障症例でも上皮細胞密度は加齢白内障のそれと差はなかった。
以上の結果から、ステロイト白内障の上皮細胞は、通常の加齢白内障と大きく変わることはなく、apoptosisの関与は少ないと考える。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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