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1997 年度 実績報告書

破骨細胞の多核化機構の解明;連続切片による細胞融合像の観察

研究課題

研究課題/領域番号 09771491
研究機関北海道大学

研究代表者

土門 卓文  北海道大学, 歯学部, 助手 (50217618)

キーワード破歯細胞 / 多核化 / 細胞融合 / 単核 / 連続切片 / 立体複構
研究概要

骨や歯等の硬組織を吸収する破骨細胞(破歯細胞)は多核の巨細胞として知られている。しかし、その細胞融合と多核化に関して記載した報告は殆どない。従来の細胞融合の報告は、一切片上における細胞同士の連続像を観察したものである。それゆえ、一切片上で観察された従来の報告は、非常に複雑な外形を持つ破骨細胞の場合、同一細胞を観察しているという危険性を否定できない。従って、破骨細胞の細胞融合を観察するために、細胞全体の連続切片を作製し、その融合像を立体的に観察すべきであるが、このような報告はこれまでに一つもはない。今年度は、ヒト乳歯に見られる破歯細胞を研究対象とした。その方法を以下に記す。
1)ヒト乳歯を固定、脱灰、樹脂包埋し、試料すべてを、忍耐強く、厚さ0.5μmの連続準超薄切片を作製する。
2)準超薄切片上で、細胞融合と思われる像が観察された細胞の連続切片から、細胞を立体複構し、細胞融合について考察する。
平成9年度では、観察した破歯細胞の中で、吸収窩を形成していた単核の破歯細胞と単核の前破歯細胞間の融合像、並びに、吸収窩を形成していた単核の破歯細胞と多核の破骨細胞間の融合像が観察された。これらの結果は、これまでに報告した単核の破歯細胞が歯根吸収に関与するだけではなく、細胞融合にも関与することを示した新知見である。平成10年度は、さらに多くの細胞融合像を検索予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 安田 睦: "破骨細胞に関する微細形態学的研究;単核破骨細胞の骨吸収への関与" 歯科基礎医学会雑誌. 39(補). 117- (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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