平成9年度の研究計画に基づく実績は以下の通りである。 1)ハードウェア整備およびネットワーク整備 病院内画像診断症例データベースに保管されている画像データは、PCへの転送の前に、患者プライバシーにかかわる個人情報をワークステーション内で削除、ファイル形式をPICT形式に変換した後に、学部内EtherNetを経由してPCに転送を行うことにした。PC内に保管されている画像データを、学部内EtherNetを経由して他の標準的な速度のPCから閲覧する場合に、実用的な速度で閲覧ができる画像サイズは200キロバイト程度、最大で500キロバイト程度であり、WWW経由で閲覧する場合とくらべて、10〜20倍程度の画像サイズでも十分な速度を得ることができた。しかしこの程度の画像サイスでは必要に応じ、画像全体を表示するファイルと、重点的に観察が必要な部位のみ表示するファイルの両方が必要となった。両者はティーチングファイル内で相互にリンク可能な形式にして有効性を高めることができた。 2)放射線以外の画像の採取 顔貌写真や口腔内写真などの臨床画像や肉眼病理標本画像は現有のイメージスキャナから採取した。上記画像サイズで十分な品質の画像が得られた。病理組織画像の取り込みは現有のデジタルカメラのみでは必ずしも十分な品位の画像を得ることができなかった。さらに高品位の画像入力装置が必要と考えられた。 3)ホームページ作成 今年度に各大学で開発途上のティーチングファイルを視察した。それぞれの長所短所を考察しながらホームページを作成中である。現在は臨床情報の文字情報、顔貌写真、放射線画像、肉眼病理標本、病理組織標本などの画像情報を順次表示させる形式としているが、操作者が閲覧する際に、より「考えながら」操作できるような構成を検討中である。
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