• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

腫瘍ワクチンによる悪性腫瘍特異的免疫の誘導

研究課題

研究課題/領域番号 09771575
研究機関横浜市立大学

研究代表者

武川 寛樹  横浜市立大学, 医学部, 助手 (80173558)

キーワード腫瘍特異的免疫 / 腫瘍ワクチン / OK-432 / グルタールアルデヒド / B16 melanoma / Sq-1979
研究概要

腫瘍ワクチンの作製:B16-melanoma 4A5およびSq-1979それぞれ5.0×10^5,8.0×10^5に対して、OK-432 0.7KE(0.07mg)を加え、pH7.38・室温の条件下で0.2%グルタールアルデヒドを用い2時間反応させた。15分後には腫瘍細胞に対して、OK-432が重合した状態いわゆるstar formationが見られはじめた。重合後、800rpm・10分間遠心を2回行い、未反応のOK-432やグルタールアルデヒドを取り除き、腫瘍ワクチンを作製した。
腫瘍接種後ワクチン投与(preliminary examination):C3Hマウスに8.0×10^6/150μlのSq-1979を接種後11・25日目に8.0×10^5/150μlの腫瘍ワクチン(V-Sq)を2回接種した。コントロール群には生理食塩水150μlを同様に2回接種した。腫瘍接種後42日経過した時点で、コントロール群の平均腫瘍容積は286mm^3であったのに対して、腫瘍ワクチン接種群では、腫瘍は徐々に小さくなり、平均腫瘍容積は29mm^3と統計学的に有為の差が認められた(P<0.01)。また、C57BL/6マウスに4×10^6/150μlのB16 melanomaを接種後7・14日目に5.0×10^5/150μlの腫瘍ワクチン(V-B16)を2回接種し、コントロール群には生理食塩水150μlを同様に2回接種した。Sq-1979に比べB16 melanomaは急速に増大傾向を示し、腫瘍接種後18日経過した時点で、コントロール群の平均腫瘍容積は9690mm^3,腫瘍ワクチン接種群では9367mm^3と有為の差を認めなかった。しかし生存率を調べると、腫瘍接種後21日経過した時点で,コントロール群は0%であったのに比べ腫瘍ワクチン接種群では、50%と明らかに予後の改善が見られた。

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi