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1997 年度 実績報告書

歯根膜細胞に伝達されるメカニカルシグナルの分子生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 09771627
研究機関鹿児島大学

研究代表者

迫田 義徳  鹿児島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (10235236)

キーワード歯根膜細胞 / メカニカルストレス / 炎症性サイトカイン / 増殖因子 / 歯周炎
研究概要

本研究では、メカニカルストレスが、歯根膜細胞における炎症性サイトカインおよび増殖因子の発現にどのような影響を及ぼすのか、またそのメカニズムはいかなるものなのか明らかにするために以下の実験をおこなった。
1.ヒト歯根膜から分離した歯根膜細胞にFlexercell Strein Units(FLEXCELL Co.Ltd.)を用いて間欠的なストレッチを負荷し経時的に各種炎症性サイトカインの発現をタンパクおよびmRNAレベルで調べた。その結果、ストレッチ負荷によってinterleukin-1a,interleukin-6,interleukin-8,granulocyte colony stimulating factor,およびmacrophage colony stimulating factorタンパクおよびmRNAの発現が経時的に増加することが明らかになった。
2.1.と同様の方法で各種増殖因子の発現を調べた。その結果、vascular endothelial growth factorがストレッチ負荷によって経時的に誘導されることが明らかになった。一方、bone morphogenetic protein 2および4(BMP2,4)の発現は、抑制された。
以上の結果から、過剰なメカニカルストレスは炎症性サイトカインの誘導を増強する一方、BMPなどの発現を調節して歯周組織破壊を助長する可能性が示唆された。平成10年度はこれらの因子の発現調節にかかわっている転写因子およびプロモーター領域の解析を行なう予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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