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1998 年度 実績報告書

有床義歯が無菌顎患者の顔貌に与える変化の数値的解析

研究課題

研究課題/領域番号 09771703
研究機関鹿児島大学

研究代表者

鎌下 祐次  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (90224641)

キーワード総義歯 / 顔貌 / 3次元計測 / 審美性 / 咬合床 / 顔面形態 / リップサポート
研究概要

無歯顎患者の顔貌は,総義歯の形態により影響を受けるため、その作製時には審美性を考慮して設計を行っている。一般的には、無歯顎顎堤の解剖学的基準点をもとに作製した咬合床を患者の口腔内に試適し、調整している。しかしながら、その基準はあいまいで、術者の経験に左右されるところが大きい。本研究の目的は,顔貌への影響が大きい咬合床の唇側部の形態を変化させることによって,顔面形態にどのような影響を与えるかを,非接触型3次元形状計測装置を利用して計測し,無歯顎顎堤に対する総義歯前歯部の設計の基準を得ることである。
平成9年度は、顔貌と咬合床唇側部の形態との空間的位置関係を解析するためのシステム構築ならびに解析方法の検討を行った。まず、画像合成の精度を向上させるため、顔貌計測時の頭部固定用装置を作製した。また、大量の画像データを処理するために、パソコン(購入備品)、光磁気ディスクドライブ(購入備品)等の補助記憶装置などでシステム構築した。さらに、顔貌と咬合床データを重ね合わせるための基準点を試作し,解析ソフトウェアを開発した。
平成10年度は、有歯顎者の顔貌と歯列模型を用いて,重ね合わせの方法について検討を行った.その際,顔貌と歯列模型との獲得データ形式の違い(3次元データ配列の違い,データ間隔の違い,座標系の違い)の問題と,重ね合わせるための基準点をデータ上で特定する事が困難であることが問題となってきた.前者については,ソフトウェアを改良し,ほぼ解決できた.後者については,おおよその基準点を指定することで,同一座標系に顔貌と歯列模型を表示でき,データ上で両者間の距離計測が可能となった.今後,さらに重ね合わせの精度を向上させるために,基準点の形態や設置方法の検討を行い,その上で,無歯顎被験者前歯部唇側の形態を段階的に変化させた咬合床を作製し、計測データを収集し、数値的解析を行っていく予定である。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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