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1997 年度 実績報告書

パルス電磁場刺激によるラット骨粗鬆症モデルの骨欠損修復促進に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771708
研究機関北海道医療大学

研究代表者

松本 弘幸  北海道医療大学, 歯学部, 助手 (70285534)

キーワードラット / 卵巣摘出術 / 実験的骨欠損 / 骨形成促進 / PEMFs / 骨修復 / GBR
研究概要

本年度の研究実施計画として以下の実験を行った.
24〜26週令の雌性ラットを用い,卵巣摘出術を施し8週間の通常飼育の後,実験的骨粗鬆症を発症したラットの下顎骨下顎角部に直径3.5mm貫通性の実験的骨欠損を作成し,その修復過程における相違を観察した.
実験群として卵巣摘出群,対照群として偽手術群を設け,さらにその両群のうち半数をGBR(骨誘導再生法)を応用してPTFE膜で実験的骨欠損を覆った群とし,残り半数は膜をおかない群とした.
観察期間は2,4,6週とし,観察期間終了後下顎骨を摘出し,肉眼的観察の後,軟エックス線撮影を行ったのちVillanueva bone stainを行い非脱灰標本を作製した.得られた軟エックス線写真を用いて画像解析を行い,実験的骨欠損作成直後の欠損の面積と観察期間終了後の残存欠損の面積を測定し骨再生率を算出した.脱灰標本に関しては現在進行中である.現在までの結果を以下に記す.
1.卵巣摘出後8週間の通常飼育を行ったラットの大腿骨のDXAによるBMDの測定の結果,卵巣摘出群は偽手術群に比べ有為にBMDが低く,実験的骨粗鬆症が引き起こされていることが確認された.
2.実験的骨欠損に対してGBR(骨誘導再生法)を応用しPTFE膜をおいた群と,置かなかった群の骨再生の比較ではPTFE膜を置かなかった群では卵巣摘出群,偽手術群共にほとんど骨の再生が認められず骨再生の観察にはGBR(骨誘導再生法)の応用が必須であることが確認された.
3.卵巣摘出群,偽手術群の骨再生の比較では画像解析からは有意差は認められられなかったが,非脱灰標本の観察から再生骨の石灰化の程度が卵巣摘出群の方が未熟であることが示唆された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 秋馬秀成: "卵巣摘出ラットにおける下顎骨実験的骨欠損の修復について" 日本補綴歯科学会雑誌. 41巻97回 特別号. 165 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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