まず現在歯科において、その情報伝達の必要性が高く、現状ではその伝達に文章、スケッチやスライドを使用している、前装鋳造冠やジャケット冠作製時の、シェ-ドや形態の情報伝達について検討を行った。 情報のデジタル化の手段として、現在一般的に普及がめざましいデジタルカメラを使用した。デジタルカメラによってデジタル化された情報について、パーソナルコンピュータ上で視感的な方法と、シェ-ド選択用のソフトウェアにてシェ-ドッマッチングを行いその有効性を検討した。実験は3種類の異なる画素数のCCDを持つデジタルカメラを使用し、同一のシェ-ドタブを撮影し比較検討を行った。その結果、形態の伝達に関してはどのデジタルカメラも有効性が認められたが、シェ-ドマッチングに関しては、そのカメラの持つCCDの画素数が100万画素前後のものは普及型である35万画素のものと比較してより正確にその色彩情報を伝達することが可能であると思われた。またデジタルカメラを用いた場合、その撮影時の照明条件についても比較検討した。 今後デジタル化した情報の保存圧縮方法が情報伝達時において、どの程度影響を与えるか、またその情報伝達手段についても検討を加える。また他の歯科関連の情報のデジタル化についても検討する予定である。
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