研究概要 |
健常有歯顎者を対象とし,小白歯群の咬合接触状態の検査を行った.ブラックシリコーンを用いた最大咬みしめ時における上下顎小白歯群の咬合接触状態は,その接触の様相に様々なパターンが存在した。周一の被験者群について,顎機能の診査の一助になるものとして,デンタルプレスケールによる咬合診査を行った.オクルーザーを用いた.咬合力分布についての診査では健常な有歯顎者では、左右の歯列における咬合力分布の比は,10%以内であることが既に報告されているが,ブラックシリコーンによる小白歯群の咬合接触様相と,咬合力分布については何らかの相関がみられると思われ,検討中である。健常有歯顎者における咬合接触状態と小白歯群のもつ機能との関連も示唆され,MKGによる顎運動との関連についても検討を行う予定である。一方,顎機能に異常をもつ被験者については,まず健常者群と比較した咬合接触様相との差異について検討を行い,不良な接触点等と改善した結果,顎機能に変化が現れるかどうか,検討をする予定である.
|