研究概要 |
本研究では、硬さを規格した3種のガムを用いて骨結合様式のインプラントについて咀嚼筋活動並びに下顎運動を測定し、硬さに対応した咀嚼運動が行われているかを明らかにしようとするものである.ガムの試作はロッテ中央研究所に依頼して製作した.筋電図の記録には日本光電社製筋電計MR6000を用い,下顎運動の記録にはマンディブラ-キネジオグラフK5ARを用い,それぞれテアック社製データレコーダーMR60に収録した. 収録した筋電位6チャンネル並びに下顎運動4チャンネルをADコンバータ-にてAD変換後,今回購入のパーソナルコンピュータに取り込み,当大学で製作した筋電図並びに下顎運動分析ソフトにより解析を行う.解析したデータから,正常有歯顎者と同じく,インプラント義歯装着者においてもガム硬さに対応した咀嚼筋活動並びに下顎運動が行われているかについて検討する. 現在、骨結合型インプラント(IMZインプラント)埋入後、義歯を装着し6カ月以上経過した患者10名を用い,試作した硬さの異なるチューインガム3種を被験食品として,インプラント補綴側で咀嚼させ,その時の両側咬筋,側頭筋前部および側頭筋後部の筋活動並びに下顎運動を記録を行っている最中である.しかし、本研究に適した患者が少ないためデータの数が目標の10名に達していない.また,正常有歯顎者については同様の方法にて咀嚼筋活動並びに下顎運動を記録は人数を増やして収録済みである.
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