• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

日本人の顔面皮膚の色調に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771736
研究機関愛知学院大学

研究代表者

天野 優一郎  愛知学院大学, 歯学部・歯科補綴学・第一講座, 助手 (20281470)

キーワードエピテ-ゼ / 顔面皮膚色 / 分光測色計
研究概要

顎顔面補綴治療の一環として、顔面部の実質欠損や変形に対して、エピテ-ゼを作製している。この時、エピテ-ゼ材料であるシリコーン樹脂の内部彩色を、顔面皮膚色に調和させる行程はほとんど術者の感覚に頼ったもので、相当な熟練を要するものである。そもそも、年齢、性別、顔面の部位、季節、生活環境、体調などで、人の皮膚の色調は変化するものであるから、一定色調のエピテ-ゼによりこれに追随させることは容易ではない。
本研究は、日本人の健常者および顔面部分欠損患者などの顔面皮膚色を、分光測色計にて測定し、年齢、性別、顔面の部位の観点から比較検討を加え、エピテ-ゼ作製時に必要となる基礎的資料を得ることを目的とする。そこで今回、本学歯学部学生、衛生士(男71名、女71名)を被験者とし、その顔面皮膚色4点(前額面中央部、左側眼窩部、左側頬部中央、鼻尖部)を 暗室にて非接触型の分光測色計(フォトリサーチ社製 PR-650)で測定した。光源としてキノセンランプを使用し、標準白色板による各被験者ごとの較正を行った。
国際照明委員会(CIE)にて制定され、現在最も一般的なL*a*b*表色系にて、明度(L*)、クロマティクネス指数(a*b*)および彩度(C*)を測定し、性別、部位別、の平均値を用いそれぞれにより色差(△L*ab)を求めた。それによると、顔面皮膚色4点のそれぞれと男女の色差は許容色差の分類で3級〜5級となり、色差が大きいことを認めた。

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi