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1997 年度 実績報告書

BMPと吸収性膜を用いた顎骨再建に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771788
研究機関東京歯科大学

研究代表者

小沢 靖弘  東京歯科大学, 歯学部, 助手 (70246354)

キーワードBone Morphogenetic Protein (BMP) / recombinant human BMP / 顎骨再建 / 形態付与 / 吸収性膜
研究概要

BMPはウシ皮質骨より採取した。
1,BMPの量についての検討
BMPの量を5mg、10mg、20mgに設定してアテロコラーゲンとの混和物を作製し、マウス大腿部筋肉内に移植した。マウスは移植2週後に屠殺し、通法に従って薄切切片を作製し、ヘマトキシリン・エオジン染色(以下HE染色)を施して鏡検した。それぞれの量で大腿部筋肉内に新生した骨組織が認められたので、骨の誘導には5mgで十分であることが確認された。
2,顎骨欠損部への応用
家兎の下顎骨下縁に6mm×4mmのBOX状の骨欠損を作製した。骨膜を除去した後BMP・アテロコラーゲン混和物を移植し、その周囲を下顎骨下縁の形態と一致するように、吸収性膜(乳酸・グリコール酸共重合体)を覆った。BMPの量は5mgとした。家兎は移植2週および4週後に屠殺し、通法に従って薄切切片を作製し、HE染色を施して鏡検し、骨の形成と形態付与について観察した。吸収性膜を応用しなかったものを対象とした。移植2週後には新生したと思われる類骨が下顎骨下縁の形態と一致してドーム状に形成され、既存の皮質骨との境界が不明瞭となっていた。骨外部よりの線維組織の進入は無く、軟骨の形成は見られなかった。さらに吸収性膜の残遺物の周囲を取り囲むように線維組織が見られ、新生骨の骨膜様を呈し、既存骨の骨膜と連続していた。対象群では骨の新生は見られたものの陥没した形態となり、形態の付与は出来なかった。移植4週後には新生した類骨は成熟し、薄い皮質骨様を呈していた。吸収性膜は見られなかった。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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