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1998 年度 実績報告書

Prevotella intermedia のβ-lactamase誘導機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09771812
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

松本 和浩  大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (90239096)

キーワードβ-lactam薬 / 嫌気性グラム陰性桿菌 / Prevotella intermedia / β-lactamase / 誘導
研究概要

1. 供試菌由来β-lactamaseの分子量
供試11菌株の粗酵素液を100μg/mlに調整後、10μlをSDS-PAGEゲル(5〜20%)のウエルにアプライし、電気泳動後リン酸緩衝液でよく洗浄後ニトロセフィンで染色すると、β-lactamaseのバンドが染色された。その本数は9菌株では1本で分子量は34,000付近と42,000付近に分かれた。残り2株では2本のバンドが検出され、分子量は43,000と66,000の菌種と31,000と45,000の菌株であった。
2, β-lactam薬による誘導
分光光度法で誘導活性が認められた菌株を使用した。7種β-lactam薬で誘導後、β-lactamaseを抽出した。発色量を薬剤無処理の基準にして、β-lactamaseのNIH imageでβ-lactam薬で誘導した場合のβ-lactamaseの発色程度の相対比を求めて誘導の程度を比較した。その結果、誘導が検出されたが、分光光度法とは必ずしも一致しなかった。β-lactamaseが二種認められた場合低分子の酵素で誘導が見られた。
3. CLDMによるβ-lactamase活性の阻害
CDC処方血液寒天培地を用いてCLDMのMICを測定すると、MICは供試菌株によって異なっていたが、0.06〜2.0μg/mlであった。各菌株の細胞形態に異常をきたさない1/64〜1/2MICで供試菌株を4と15時間処理してタンパク質量とβ-1actamase活性を測定した。
その結果total proteinの減少がみられる菌株が認められたが、酵素活性は分光光度計を用いて基質CEZとABPCで測定したところ減少しなかった。ついで、CLDM処理後に抽出した供試菌の粗酵素液を用いてSDS-PAGE後ニトロセフィンで染色し、活性阻害の有無を検討したが、変化はみられなかった。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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