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1997 年度 実績報告書

新種Capnocytophaga属細菌の抗生物質感受性について

研究課題

研究課題/領域番号 09771832
研究機関岡山大学

研究代表者

山本 龍生  岡山大学, 歯学部附属病院, 講師 (20252984)

キーワードCapnocytophaga / 抗生物質感受性
研究概要

Capnocytophaga属には3菌種あり,敗血症の原因菌であるといわれている。敗血症の治療には抗菌剤が使用されるが,本属の細菌の抗菌剤感受性試験は属での報告のみである。我々は,性質の異なる2新種を同定した。本研究は,2新種を含めた種レベルでの抗菌剤感受性を試験し,種間の比較を行うことを目的とした。本年度は,対象菌株,試験用培地と抗菌剤の選定,そして播種用菌液の調整のための予備実験を全て終了した。
Capnocytophaga属の標準菌株5株,臨床分離株7株,対照株としてE.coli ATCC29922を用いた。まず,抗菌剤感受性試験用培地の選定を行った。Gifu Anaerobic Medium(GAM)agarでの対象菌株のコロニーは,Mueller-Hinton agar,Brain heart infusion agar,Trypticase soy agarよりも大きい傾向がみられたので,GAM agarを試験用培地とした。GAM brothを菌液調整用培地として対象菌株を48時間嫌気培養し,培養液の濁度と生菌数の関係をグラフ化した。いずれのグラフでもOD1.0付近まで直線性が得られた。抗菌剤は,臨床で使用され,しかも作用機序が異なるもの(ペニシリン,セファレキシン,セファクロル,セファゾリン,トブラマイシン,カナマイシン,テトラサイクリン,エリスロマイシン,クロラムフェニコール,バシトラシン,ポリミキシン,ナリジクス酸,オフロキサシン)を選んだ。
来年度は,本年度の予備実験をもとに対象菌株の菌液を調整し,選択した抗菌剤を含んだ試験用培地(GAM)に播種して,対象菌株の最小発育阻止濃度を求める予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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