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1997 年度 実績報告書

歯の移動時の歯根膜細胞のmigrationと増齢的変化

研究課題

研究課題/領域番号 09771877
研究機関鶴見大学

研究代表者

島田 達雄  鶴見大学, 歯学部, 助手 (90257345)

キーワード歯の移動 / 歯根膜 / オートラジオグラフィー / cell migration / aging
研究概要

1.歯根膜細胞のcell migrationの有無についての検討
10週齢のマウス下顎第一臼歯に装置を装着し歯の移動を行い、24時間後生理食塩水に溶かした3H-thymidine3.7Mbq(100μCi,0.5ml)を腹腔内に投与し、1時間後に灌流固定すると、根尖部牽引側に多数の3H-thymidineラベルの細胞が観察される。そこで投与から灌流固定までの時間を変え,3H-thymidineラベルの細胞のcell migrationの有無についての検討を行った。投与から固定までの時間は次の6群とした。(1)1日(2)4日(3)7日(4)10日(5)14日(6)21日
既に本実験を終了し、現在データ解析中である。予備実験の結果では明確なcell migrationは確認できなかった.
2、歯の移動時におけるヤングマウス(10週齢)と老齢マウス(1年齢)の48時間以内の歯根膜細胞の応答性の比較
マウス下顎第一臼歯に装置を装着し歯の移動を行い、時間を変えて生理食塩水に溶かした3H-thymidine3.7Mbq(100μCi,0.5ml)を腹腔内に投与し、1時間後に灌流固定を行った。歯の移動開始後、3H-thymidine投与までの時間は次の8群とした。(1)3時間(2)6時間(3)9時間(4)12時間(5)16時間(6)24時間(7)48時間
結果:ヤングマウスでは、牽引側で移動後16時間目に初めて増殖性細胞の出現が観察され、24時間目にLI(Labeling Index)は最大となった。これに対し、老齢マウスでは、牽引側でも16時間目には3H-thymidineラベルの細胞は観察されず、24時間目で初めて観察されたが、本実験期間中の48時間目までにLIの明瞭なピークは無かった。このことから老齢に伴うG0期の延長と細胞増殖活性の低下の可能性が考えられた。なお本研究結果は76th IADR(Nice,France)にて発表を予定している。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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