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1998 年度 実績報告書

生物活性化合物の合成を指向した光学活性アミン類の不斉合成法の開発と応用

研究課題

研究課題/領域番号 09771894
研究機関千葉大学

研究代表者

川手 智彦  千葉大学, 薬学部, 助手 (50195111)

キーワードマンニッヒ反応 / 光学活性アミン / 不斉アルキル化 / イミン / キラルルイス酸 / イットリビウムトリフレート / キラルビナフチルジアミド / ケテンシリルアセタール
研究概要

1) 不斉Pictet-Spengler反応の開発と天然物合成への応用
イミンへの炭素求核種の不斉付加反応として、キラルルイス酸を用いるPictet-Spengler反応による、1-置換-1,2,3,4-テトラヒドロ-β-カルボリンのエナンチオ選択的不斉合成法を検討し、触媒反応への展開を試みた。
2) 分子陽不斉アルキル化反応
平成9年度までに得られた知見を基に、炭素求核種の分子間不斉付加反応による光学活性アミンの合成を検討する。
(1)ジアステレオ選択的反応における不斉補助基ならびに基質構遣の立体選択性に及ぼす効果の検討をした。
(2)キラル触媒を用いたアキラルなイミンに対するエナンチオ選択的反応の検討をした。
3) 更に光学活性アミンの不斉合成の展開としてイミンの不斉アルキル化反応、不斉マンニッヒ反応を検討した。
即ち、-種々の光学活性ビナフチルジアミン誘導体の不斉配位子と種々の中心金属Sc(OTf)_3Yb(OTf)_3,Hf(OTf)_4,Sm(OTf)_3より得られるキラルルイス酸触媒を検討し、1-ナフトアルデヒドと2-アミノフェノールから得られるイミンとケテンシリルアセタールとのマンニッヒ反応に及ぼす効果を検討した。
キラル配位子として、ビナフチルジアミンのベンゾイル誘導体4、4のN-メチル体5、5の還元により得られるアミン6、ビナフチルジアミンとイソシアネートから合成したウレア誘導体7を用いた。その結果、光学活性なイソシアネートより得られたウレア誘導体より調製したキラルルイス酸がエナンチオ選択性を示すことが分かった。また、中心金属は、より嵩高いα-ナフチル置換基を持つリガンドを用いると、選択性は44%eeにまで向上した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hideki Yamada: "Chiral Lewis Acid-Mediated Enantioselective Pictet-Spengler Reaction of Nb-Hydroxytryptamine with Aldehvdes." J.Org.Chem.63(18). 6348-6354 (1998)

  • [文献書誌] Tomohiko Kawate: "Chiral Auxiliary Approach to the Asymmetric." Heterocycles. 50 (印刷中). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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