研究概要 |
当該年度に、以下の研究業績をあげた。まず、アメリカの家計データによる現代アメリカ家庭の消費構造分析の統計処理をおこなった。米国商務省国勢調査局が発行しているセンサス報告書の家計データを取得し、収入階級別のファイルを作成し、アメリカの家計データファイルを作成した。それらによって、アメリカ家庭の消費構造を分析した。次に、わが国の家計データによって、現代日本の家庭の消費構造分析をおこなった。これは、総務庁銃計局が実施している「全国消費実態調査」の家計データを取得し、それを収入階級別、世帯主の年齢階級別、世帯構成人員数別のファイルを作成した。そして、「単身世帯」、「夫婦世帯」と「3人世帯」を抽出し、それぞれの属性別の家計データファイルを作成した。そして「単身世帯」を基準として、世帯類型別に、成人の性別,年齢別の「消費単位」を算出した。これらの「消費単位」を用いながら、収入階級別に分類した世帯にあてはめ、現代のわが国の消費構造を分析した。さらに、アメリカとわが国の「消費単位」を用いた家計データによって、両国の消費構造の比較をおこなった。また、ア-ミッシュ家庭のライフスタイルの分析をおこない、現代のアメリカと日本の家庭とア-ミツシュ家庭の消費構造の比較分析について、1997年7月に韓国で開催された、アジア家政学会において、"New Strategies for Sustainable Society.II.The Perspectives of an AlternativeLifestyle in Well-developed Countries through Amish Way of life"というタイトルで中間発表をおこなった。平成10年度には、ア-ミッシュ家庭の家計調査をおこなうため、現在調査資料の作成及ぴ、研究打ち合わせの準備をおこなっている。
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