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1997 年度 実績報告書

澱粉とハイドロコロイド混合による新しいテクスチャーコントロール

研究課題

研究課題/領域番号 09780027
研究機関姫路短期大学

研究代表者

吉村 美紀  姫路短期大学, 食物栄養学科, 講師 (90240358)

キーワードCornstarchコーンスターチ / Mixture混合系 / Konjacglucomannanコンニャク / Xyloglucanキシログルカン / Retrogradation老化 / Gelatinization糊化 / DSC示差走査熱量測定 / Rheologyレオロジー
研究概要

デンプン分散液に多糖類を混合すると、分散液の粘度が増加し、食感改良、保水性向上などの効果があることが知られている。コーンスターチ(CS)コンニャクグルコマンナン(KM)、キシログルカン(XG)を混合し、レオロジー的および熱的性質の変化を解析し、デンプンの糊化、老化特性におよぼすハイドロコロイドの影響について検討した。総多糖類濃度3.5w/w%で、混合比率の異なる試料を調製した。FLUIDS SPECTROMETER RFS 2(Rheometrics製)を用いて、周波数1rad/s、ひずみ4%、測定温度5℃で、調製直後および貯蔵中の複素剛性率G^*=G^1+iG^<11>の時間依存性を測定した。また調製1日後の貯蔵剛性率G'の時間依存性を示さなくなった試料について、周波数依存性を求めた。RHEONER RE3305(山電製)を用いて、貯蔵中の破断応力-ひずみの変化を貫入試験により評価した。たま測定温度70℃での試料の相分離を観察した。示差走査熱量計DSC PTC-10D,8240A(リガク製)を用いて、昇温速度1℃/分で、糊化ピーク温度、糊化エンタルピー、貯蔵後の再糊化ピーク温度、再糊化エンタルピーを求めた。
周波数依存性については、CS単独系では弱いゲルの特徴を示した。KM単独系は濃厚溶液の特徴を示し、CS-KM混合系はKMの比率が増すと弱いゲルから濃厚溶液の特徴を示した。XG単独系は希薄溶液の特徴を示し、CS-XG混合系はXGの比率が高くなるにつれ、濃厚溶液に近い特徴を示した。破断応力については、CS-KM混合ゲルとCS-XG混合ゲルはCS単独ゲルより小さくなった。離しょう量については、XG混合よりKM混合により著しく抑制された。DSCでは、デンプン1gあたりの糊化エンタルピーにはKM添加、XG添加では違いが生じなかったが、再糊化エンタルピーはKM添加によりややCS単独系より小さくなり、老化が抑制される傾向を示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Yoshimura,T.Takaya & K.Nishinari: "Rheological Studies on Mixtures of Corn Starch and Konjac-Glucomannan" Carbohydr.Polymer. (in Press).

  • [文献書誌] 三好恵真子、吉村美紀: "多糖類混合系ゲル" 日本食品科学工学会誌. 45. 73-82 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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