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1997 年度 実績報告書

担子菌が生産する抗トロンビン活性物質の単離・同定とその生産株の育種

研究課題

研究課題/領域番号 09780028
研究機関武庫川女子大学短期大学部

研究代表者

岡村 徳光  武庫川女子大学短期大学部, 食生活学科, 助教授 (20211807)

キーワード抗トロンビン活性物質 / 線溶酵素 / 電気融合 / 人工栽培 / 食品 / 食品素材 / 担子菌 / 血栓症
研究概要

本研究では、血栓症の予防として、その原因である血栓の形成を抑制する血液凝固抑制物質(抗トロンビン活性物質)および血栓を溶解する線溶酵素などの血液関連生理活性物質を生産する微生物を用いて、新しい食品素材の開発を行うと共に、食品への応用を試みている。したがって、本研究の主目的は、心筋梗塞や脳血栓などの血栓症に予防効果を示す機能性食品の開発にある。本申請者らはこれまでにクモノスカビの培養液中に抗トロンビン活性物質を見出し、フマル酸であることを明らかにした。フマル酸は、清酒、味噌、醤油、甘酒など発酵食品製造に用いられるコウジカビにおいても生産され、発酵食品の摂取は血栓症の予防につながる可能性を示唆した。また、本申請者らは、常用種と野生種の担子菌について血液凝固抑制物質の検索を行い、全く新しいタイプの抗トロンビン活性物質を生産する野生種マスタケを見出し、現在、本活性物質の分離・精製を行っている。一方、線溶酵素活性についても、種々の微生物からスクリーニングを行い、タモギタケや野生種担子菌W510などにその著しい酵素活性を見出し、現在、酵素の分離・精製等を行っている。さらに有効成分を有する野生種担子菌などについては、プロトプラスト化、パールチェーン形成、細胞膜の一過的破壊などの電気融合のための諸条件を検討すると共に、効率の良い人工栽培のための諸条件の検討を試み、また高圧加工法やパンの製造による食品への応用についても報告している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Tokumitsu Okamura: "Effects of Adding Mushrooms to Dough on Gas Production and Loaf Volume." J.Cookery Sci.Jpn.31・1. 30-36 (1998)

  • [文献書誌] Tokumitsu Okamura: "The Artificial Cultivation of Isolants Pleurotus ostreatus and Their Application as Food Ingredient in Extrusion Cooking." J.Cookery Sci.Jpn.31・1. 7-14 (1998)

  • [文献書誌] Tokumitsu Okamura: "Effect of Sake Lees on Cultivation of Wild Strain of Pleurotus ostreatus." Mushroom Science and Biotechnology. 5・2. 95-98 (1998)

  • [文献書誌] Tokumitsu Okamura: "Effects of Adding of Maitake Homogenate as Carbohydrate to dough on Gas Production in Maitake Bread Processing." Mushroom Science and Biotechnology. 5・2. 81-85 (1998)

  • [文献書誌] Tokumitsu Okamura: "Dielectrophoresis Cinditions for Pearl Chain Formation and Effect of Pulse Field Strength on Protoplast Break down of Hericium erinaceum" Bull.Mukogawa Women's Univ.Nat.Sci.45. (1997)

  • [文献書誌] Tokumitsu Okamura: "Effect of Culture Broths from Various Microorganisms on Fruiting of Pleurotus ostreatus" Bull.Mukogawa Women's Univ.Nat.Sci.45. (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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